射障的解釈警察機構及び公安警察について

■最初に

公安警察について熱く語ろうかと思いましたが、よくよく考えたらその前に、警察組織について知らない人も中にはいるんじゃ…ということで、警察組織も含めて色々語っていきたいと思います。
中には射障が勝手に解釈してるものもあるので、100%信じないでください。
そうね、大体15%くらい真実でしょう(笑)

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■警察組織■

はじめに、警察について。
えー、警察といっても色々あって、大きく分けると「警察庁」と「警視庁及び各道府県警察本部」になります。

>>>警察庁
警察庁は、日本の全ての警察を統括する国家機関なのだそうですよ。事務的な事とかを管理していたりするそうな(←あやふや)
ちなみに、この警察庁を管理しているのは国家公安委員会と呼ばれるもので、その上に位置するのが内閣総理大臣、この国のTOPの人です。

>>>警視庁及び各道府県警察本部
で、この各警察本部を管理しているのが、先にも述べたように警察庁になるんです。
基本的には「○○警察本部(○は道府県名)」という名称になるんですけど、東京だけは「警視庁」という名称になっていて、なんかちょっと特別扱いされてるっぽいです。
他は「北海道警察本部」とか「大阪府警察本部」とか「長野県警察本部」とかなんですけどね。
で、今は変わっちゃったんで分からないんですけど、警察手帳。
今は何だかFBIっぽい小洒落たものですけど、その前は皮の手帳でしたね。
ドラマではおなじみですが、実際、黒い皮の手帳というのは警視庁管轄内だけだったそうです。
他のところは黒っぽい焦げ茶色で。
で、手帳の真ん中のところに「警視庁」及び「○○警察本部」って書かれてたみたいです。
一度本物を見てみたかった…

それで、とりあえずは「警視庁」を基準に話を進めますが、警視庁の中には8つの部署があります。
「総務」 「警務」 「地域」 「生活安全」 「刑事」 「交通」 「警備」 「公安」ですね。
最後の「公安」だけは、部として独立しているのは警視庁だけで、あとの警察本部では「警備部」内にあるそうです。
そんでどうやら、「総務」 「地域」の部署は、県警察本部の中ではないところもあるらしいです。
その括りはどうなっているのやら…

で、各部署の中身はこうなっている感じ。

>>>総務部
・企画課・情報管理課・庁舎管理課・広報課・会計課
・用度課・装備課・施設課・留置管理課
>>>警務部
・人事第一課・人事第二課・訟務課・給与課
・厚生課・教養課・健康管理本部
>>>地域部
・地域総務課・地域指導課・通信指令本部・自動車警ら隊
・鉄道警察隊・航空隊
>>>生活安全部
・生活安全総務課・生活経済課・保安課・薬物対策課
・少年第一課・少年第二課・生活安全特別捜査隊
>>>交通部
・交通総務課・交通執行課・交通捜査課・交通規制課
・交通管制課・都市交通対策課・交通機動隊・高速道路交通警察隊
・運転免許本部
>>>警備
・警備第一課・警備第二課・災害対策課・警衛課
・機動隊・特科車両隊
>>>刑事部
・刑事総務課 ===刑事警察の管理
・捜査第一課 ===殺人、強盗、強姦などの強行犯捜査係
・捜査第二課 ===選挙違反、詐欺など知能犯捜査係
・捜査第三課 ===スリ、窃盗など盗犯捜査係
・捜査第四課 ===暴行、恐喝、放火など暴力犯捜査係
・暴力団対策課 ==民事介入暴力の対策
・捜査共助課 ===道府県との捜査協力、指名手配など
・国際捜査課 ===国外逃亡事案、国際捜査共助など
・鑑識課 =====現場鑑識、技能、警察犬など
・機動捜査隊 ===重要事件の初動捜査など
・科学警察研究所=捜査関連の鑑定、技術鑑定
>>>公安
・公安総務課 ====日米防衛協定関連など
・公安第一課 ====学生運動・過激派捜査
・公安第二課 ====労働争議・集団犯罪捜査
・公安第三課 ====右翼関係の情報収集・捜査
・公安第四課 ====資料収集・統計
・外事第一課 ====アジア以外の外国人の諜報活動防止など
・外事第二課 ====アジア地域の外国人の諜報活動防止など
・公安機動隊捜査隊 =公安事件の初動捜査

各課の内容に関しても色々あるんですが、一つ一つ説明するのも面倒なんで、「刑事部」と「公安部」だけピックアップしてみました

ここから結構本題

■公安警察■

警視庁の公安部については先に述べた通りですが、より突っ込んだ内容をコチラで。

「公安」ってのは、戦前の特高警察だったものだそうです。
特高警察ってのはアレですよ、非国民とか、スパイの容疑をかけられた人を拷問して色々はかせたりしてたところですよ。
詳しくは知らないんですけど(←調べろよ)
まぁそんなこんなで、民主主義になったものの、秘密警察として残されたのが「公安」になるわけですよ。

で、通常、警察ってーのは「事件が起きてから動く」組織なんですけど、公安に限っては「事件が起きないようにする」ために動いてるんですね。
まぁ、事件を起こす前に消す!!みたいな?(笑)
ぶっちゃけ言ってしまうと、共産党の監視をしているのが主だそうで。
共産党ってのは総じて危険思考だったりするものだからねぇ…
最近では爆破テロやら誘拐やらが多いから、そういうのも中には共産党が…って言われてたりするみたい。
あの有名な「オウム真理教」も、公安が出てきて捜査してたみたい。
あ、オウムは共産党とは関係ないんだけどね。
地下鉄サリン事件とか、大きな事件をやらかした上に問題も多かったから、危険とみなされたのでしょう。
これ以上事件を起こす前に…と別件逮捕やらをフル活動して一掃したそうな。
まぁ、別件逮捕はあまり褒められたものじゃないんだけどね…

公安…公安ってのは、結構エリートが配属される部署のようです。
警察学校の成績が上位10%は自動的に「警務公安講習」を受けるようになっていて、まぁ、断って別に配属希望も出せますが、成績がいい者 は公安に行くという雰囲気があったとかで。なかなかにエリート意識をここぞとばかりにくすぐってる感じですね。
公安のトップは警察庁の警備局で、全ての重要な作業の指示などは警察庁警備局の「警備企画課」に報告したり許可を得たりするそうな。
公安総務課の課長は、警察庁のキャリアがつとめる事になっているというのはそっからきてるのかもね。
他に、公安部の7つの課を束ねる公安部長、その下にいる参事官、外事二課の課長、外事一課の管理官も警察庁からくる幹部だそうです
総務課は先にも書いたように、表向きは日米防衛協定関連とか公安全般の総務事由をしているんだけど、実際は共産党が対象の組織で、何をやっているかとかは結構不明。
だって秘密警察だもの(笑)

で、公安第一課、公安第二課、公安第三課、公安第四課とあるわけだね。

ここでちょっと気になるものが出てくるはずだ。
TRICKの我らがラブリー(笑)矢部謙三。
この人と、部下である石原達也とか菊池愛介、ドラマの設定としての所属は、
 警視庁公安部公安第五課
なんですね、もちろん実際にはありませんから、私は勝手に
 宗教団体、及び霊科学における詐欺犯罪の取り締まり・捜査
をしていると決め付けました(笑)
詐欺事件は刑事部捜査第二課の仕事だけどさ。
でも「詐欺犯罪撲滅キャンペーン ケイモウ講座」とかやってるから、あながち間違いではない…かもしれない。

ま、勝手に新しい部署を作るっていうのはドラマではありがちですがね。
でもエリートの集まる部署と聞いて、首をかしげる人も多いと思う。
東大出の菊池はともかく、矢部さんと石原は…ってね。
私の考えでは、確かにエリートなのではないかと思う。
もちろん石原もね。
でも大体は出世していくものでしょう、矢部さんも警部補ですからそこそこ昇進はしてますね。でもヒラの一捜査員。
最終的に至った結論は、まぁ、出世しそびれて公安に居座るエリート=矢部健三なわけですよ(笑)
素敵だ。

あー、次に、これですね。
エース級の公安捜査員
いわゆる、プロです。プロそのもの。自分の仕事内容を他人に明かす事は絶対にない、本物のプロですね。
エース級ってのは各課に大抵何人かいて、エース級ではない一般の捜査員はエース級の捜査員に近寄ったり、話しかけたりしちゃいけないそうです。
内部での管理が徹底しているという事ですね。
捜査内容を聞く・言うなんてもっての他じゃないんでしょうか。
だから一般の捜査員は、エース級の捜査員がどんな事を調べたり捜査しているのかって事は、いっさい分からないそうです。
だから実際には、決して認められていない方法で捜査をしていたりもするかもしれない。
かなり邪道だけど、盗聴とかね。

本来の公安の活動については、ほとんどが「面識率をあげる」事だそうで。
あとは協力者作り、かな。
面識率を上げるっていうのは、う〜ん、ほら、共産党の党員の顔を覚える、とか、危険思想の教団員の顔を覚える、とか、そういう意味だと思う。
顔を覚える事で、その人物がそこにいたという事が分かれば何かを防げたりするわけでしょう。
事件を起こさないようにするのが公安ですから、大事っちゃぁ大事だわね。
そして協力者つくり。
何に対しても協力者ってのは大事ですね。
面識率を上げるためにも、必要でしょう。
どこでそういう会合・集会があるのかとか、知るにはこそこそ調べるよりも、協力者から情報得る方が断然早いし、確実。
そういう意味でも一番重要じゃないかと思う。

それでも、あっていきなり頼み込むわけにも行かない。
大体は、捜査対象の集団の誰かが、逃げ込んできたりして協力者になったり、たまたま趣味の会とかで知り合ったり…
コレに関してはいろいろあるみたい。
やっぱり信頼関係を結んで、信頼関係の上で情報をもらうのが安全で確実なものだからね。
中には脅したり、小さな罪を犯した対象に、罪を軽くしてやるから〜とか言って協力者にしたりとかもあるみたいだけど…

色々語ってみたけど、大体はこんな感じだと思う。
ほとんど調べた事を丸写しですけどね。

ここで復習〜(笑)

ワタクシ射障の執筆している「乾いた月」…
結構、公安の捜査を主にしていたりしますが、一応ちゃんと、調べた事を基にしています。
・警視庁公安部公安第五課の謎(活動内容)
・矢部健三警部補エリート説
・面識率向上及び協力者

でも気になるのはやっぱり、捜査かな。
TRICKでは殺人事件も多数起きて、矢部刑事は部下を従えよく捜査をしていますね。
やはり公安としてマークしていた対象が、その殺人に関与しているからなのでしょうか?
それでも殺人は刑事部捜査一課のお仕事。
実は、この捜査一課と公安って、仲が悪いんだそうです。
犬猿の仲って言うのかしら…

ところで、東大出キャリアの菊池君、キャリアって事はすでに身分は警部補のはず、それでも同じ警部補である矢部さんの部下っていうのがなんともおかしな話ですね。
ちなみに、国家公務員であるキャリアの警部補と、地方公務員である普通の警部補とでは格も違います。
一層おかしな話になったきた(笑)

階級にも色々あって、先にも述べたように国家公務員のキャリアは、試験を受けて警察大学校でノウハウを学んで、「警察官」になった時点ですでに警部になってるはず…
あれ?おかしいな、さっき私、菊池は警部補って書いてなかった?
実はすでに警部なのか…?
単純に年齢差で上司・部下の関係なのだろうか…謎だ。
まぁ、新人研修なのかもしれないし、深くは考えないでおきましょう。

ちなみに階級は
巡査→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視総監 となってます
それぞれ試験を受けて、それに合格しないと上には上がれません。
しかも上に上がるにつれ、定員があるので限られた人しかあがれません。
ただ、何かしらの大きな成果をあげたとか、特別な事情がある時は特進します
一番分かりやすい例を挙げるなら

事件捜査により殉職した場合は二階級特進

ですよ。
すごいっすね。
何かの事件で死んじゃったら、巡査はいきなり警部補になっちゃうのよ。
切ない昇進…

そういえば、最近気になるものとして「サイバーパトロール」なるものがある。
いわゆるネット犯罪とかを未然に防いだりする警察の組織の一つなんだけど…
これはどこに所属しているんだろう?
う〜〜ん…



以上!
射障的解釈警察機構及び公安警察について、語り終了!(笑)
ちなみに、この箇所なんかおかしいぞ〜とか、あれは実はこうなってるんだよ〜とか、そういう裏事情など突っ込み箇所がありましたらぜひとも教えてください。
よろしくお願いしまっす。



TRICK二次小説「乾いた月」はこちらからどうぞ

2004年10月17日



参考:別冊宝島295「裸の警察」1997年1月14日発行より(ルポライター:米本和広)
    他、ネット検索システムgoogle「警視庁 公安部」検索結果より


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